2009年10月29日
菊花賞と春の天皇賞の関連性の考察
自分が競馬を見始めたころからしばらくは、
「春の天皇賞は菊花賞馬、あるいは菊花賞未出走馬が勝つ」という法則がありました。
平成元年から振り返ってみると、
平成元年(1989) イナリワン(菊花賞未出走)
平成2年(1990) スーパークリーク(菊花賞馬)
平成3年(1991) メジロマックイーン(菊花賞馬)
平成4年(1992) メジロマックイーン(菊花賞馬)
平成5年(1993) ライスシャワー(菊花賞馬)
平成6年(1994) ビワハヤヒデ(菊花賞馬)
平成7年(1995) ライスシャワー(菊花賞馬)
平成8年(1996) サクラローレル(菊花賞未出走)
平成9年(1997) マヤノトップガン(菊花賞馬)
平成10年(1998) ※メジロブライト(菊花賞3着)
平成11年(1999) ※スペシャルウィーク(菊花賞2着)
平成12年(2000) ※テイエムオペラオー(菊花賞2着)
平成13年(2001) ※テイエムオペラオー(菊花賞2着)
平成14年(2002) マンハッタンカフェ(菊花賞馬)
平成15年(2003) ヒシミラクル(菊花賞馬)
平成16年(2004) イングランディーレ(菊花賞未出走)
平成17年(2005) ※スズカマンボ(菊花賞6着)
平成18年(2006) ディープインパクト(菊花賞馬)
平成19年(2007) ※メイショウサムソン(菊花賞4着)
平成20年(2008) アドマイヤジュピタ(菊花賞未出走)
平成21年(2009) マイネルキッツ(菊花賞未出走)
とまあ、かなりの高確率でこのジンクスは的中していることになります。
ちなみに、イナリワンよりもさらに過去にさかのぼると...
昭和63年(1988) タマモクロス(菊花賞未出走)
昭和62年(1987) ミホシンザン(菊花賞馬)
昭和61年(1986) クシロキング(菊花賞未出走)
昭和60年(1985) シンボリルドルフ(菊花賞馬)
昭和59年(1984) モンテファスト(菊花賞未出走)
昭和58年(1983) アンバーシャダイ(菊花賞未出走)
昭和57年(1982) ※モンテプリンス(菊花賞2着)
と、83年から97年までの15年にもわたるジンクスでもありました。
このジンクスを理論的に分析すると、
「春の天皇賞の3200mを勝てるような馬は、同年代相手で3000mの菊花賞で負けるわけがない」ということになるでしょうか。
未出走組の観点からいえば、「古馬になって完成するタイプでなければ、春の天皇賞は厳しい」ということになるかもしれません。
昭和58年までは秋の天皇賞も3200mでしたが、
58年のキョウエイプロミスから、メジロティターン、ホウヨウボーイ、プリテイキャスト、スリージャイアンツ(すべて菊花賞未出走)と、こちらの方が如実に晩成傾向を認めます。
(※但し昭和55年までは天皇賞馬の天皇賞出走は不可です)
では、このジンクスを打ち破った馬について見ていきましょう。
メジロブライトは菊花賞を3着に敗れたあと、
ステイヤーズS、AJCC、阪神大賞典と3連勝して天皇賞に臨みました。
同期の菊花賞馬マチカネフクキタルは天皇賞に出走せず、
同2着のダイワオーシュウはこのレース6着。
えまた重賞3連勝中にも関わらず、メジロブライトは2番人気であり、
菊花賞5着のシルクジャスティス(前年有馬記念勝ち)に1番人気を譲っていました
スペシャルウィークは菊花賞2着、JC3着のあと、
AJCC、阪神大賞典と連勝して天皇賞へ
同期の菊花賞馬セイウンスカイ、前年勝ち馬メジロブライトを抑えて勝利しました。
また、一昨年の菊花賞馬マチカネフクキタルも出走しています(7着)
テイエムオペラオーは菊花賞2着、ステイヤーズS2着、有馬記念3着のあと、
京都記念、阪神大賞典を連勝して天皇賞へ。
その後はご存じの通り、翌年の春の天皇賞までGI6勝を含む快進撃が始まります。
同期の菊花賞馬ナリタトップロードは3着(H12~14年まで3年連続)
スズカマンボは菊花賞6着、鳴尾記念2着、大阪ハンブルグC3着で天皇賞へ
ただし菊花賞の前走、朝日チャレンジCを古馬相手に勝っています
このときの他の出走馬ですが、
同期の菊花賞馬デルタブルース、2着ホオキパウェーブ、3着オペラシチー、4着コスモバルク、5着ストラタジェムは出走せず、
なんとスズカマンボが(6着なのに)前年菊花賞組では最先着馬でした。
菊花賞馬としては一昨年の勝ち馬でもあるヒシミラクル(16着)と一昨年の菊花賞馬ザッツザプレンティ(10着)がいて、
菊花賞未出走組からはアイポッパー(3着)、トウショウナイト(4着)、マイビーディーヴァ(7着 ※外国馬&牝馬)、マイソールサウンド(8着)、ユキノサンロイヤル(9着)、アドマイヤグルーヴ(11着 ※牝馬)、ブリットレーン(13着)、アクティヴバイオ(17着)、シルクフェイマス(18着)という面々。
まあ、大波乱となる素地はあったように思えます。
ちなみに1番人気はここまで名前の出てきていないリンカーン(6着)でしたw
メイショウサムソンは菊花賞4着からJC6着、有馬記念5着と凡走が続きましたが、
大阪杯で復活ののろしを上げると、続く天皇賞でエリモエクスパイアを鼻差退けます。
(ちなみにその次の年はアドマイヤジュピタに頭差敗れます)
同年の菊花賞組は1着ソングオブウインド、2着ドリームパスポート、3着アドマイヤメインは未出走で、
メイショウサムソンが最先着馬。(というか、菊花賞組はサムソンとネヴァブションだけ)
同レースに出走した菊花賞馬は一昨年のデルタブルースのみで、
前16頭中菊花賞に出走したことあるのは、前述3頭+ファストタテヤマ(8歳 菊花賞2着)だけという、
なんとも昨年のクラシックが反映されない(といっても勝ったのは前年のダービー馬ですが)レースでした。
ちなみにモンテプリンスは菊花賞2着から4歳時未勝利→5歳春に天皇賞制覇という構図。
クラシック皆勤(4着、2着、2着)から5歳でGI初制覇という、まさに「無冠のプリンス」。
このようにクラシックで2度以上連対したことのある馬は、一時的なスランプから這い上がる底力がケタ外れているのか、
テイエムオペラオー(皐月賞1着、ダービー3着、菊花賞2着)→5歳春天皇賞制覇 ※この馬の場合は「復活」ではないですが...
ライスシャワー(皐月賞6着 ダービー2着、菊花賞1着)→6歳春天皇賞制覇
ミホシンザン(皐月賞1着 ダービー未出走 菊花賞1着)→5歳天皇賞制覇
カツラノハイセイコ(皐月賞2着、ダービー1着、菊花賞未出走)→5歳春天皇賞制覇
と、持続した成長力を見せつけることがあるので注意。
ちなみにこれに4歳時天皇賞にまで拡大すると、
上記のメイショウサムソン、スペシャルウイーク、テイエムオペラオー(4歳時)も該当するようになり、
加えて、ディープインパクトやシンボリルドルフは当然のこと、ビワハヤヒデ、テンポイント、タケホープなんかも該当するようになります。
またクラシック3冠すべてで掲示板、とすると
イチフジイサミ(4着、2着、3着)→5歳春天皇賞制覇
メジロブライト(4着、3着、3着)→4歳春天皇賞制覇
というパターンも見えてきますね
だらだらと書き綴ってきましたが、一応結論めいたことも。
春の天皇賞に勝てるタイプ
4歳の場合
1)前年の菊花賞馬 ex.ヒシミラクル、マンハッタンカフェ
2)前年の菊花賞馬が未出走の場合→菊花賞最先着でかつ古馬重賞勝利経験あり ex.スズカマンボ、メイショウサムソン
3)前年の菊花賞で2着または3着でかつ菊花賞以降で重賞連勝経験ある場合ex.テイエムオペラオー、スペシャルウィーク
4)菊花賞未出走の場合→4歳時に古馬重賞2勝以上 ex.タマモクロス、クシロキング
5歳以上の場合
1)菊花賞馬かつ4歳以降にGI勝ちまたは重賞2勝以上 ex.マヤノトップガン、スーパークリーク
2)クラシックレースで2度以上の連対またはすべて掲示板の経験があり、かつ古馬となりGIの連対経験があり、かつ1年内に重賞勝利経験がある ex.モンテプリンス、カツラノハイセイコ
3)菊花賞未出走でかつ3000m以上の古馬重賞の勝利経験がある ex.アドマイヤジュピタ、イングランディーレ
上記いずれにも該当しない馬として、グレード制実施後ではモンテファストやサクラローレル、
そして何より今年のマイネルキッツがいる。
次回はその辺を詳しく見てみたい
- by 4R管理人
- at 11:13