2007年07月25日

百枝まりあの考える野球

最近、おお振り以外のネタがありません。

管理人です。

さて。
おお振りへのコメントなんかで意外に目につくのは、
「野球ってこんなにいろいろ考えてやってんのか~」
という感想。

まあ、「本気で勝とうとする」野球をやったことある人(部活とかね)なら、
いまさら驚くようなことでも、真新しいことでもないんですが、
確かにそう言われてみると、
野球マンガとかプロ野球中継とかニュースとか、
そういう「野球のことをよく知らない人」が目にする媒体では、
ほとんど戦略的側面に触れてないからしょうがないことなのかもしれません。

野球中継の解説とかダメダメなの多いからね。
戦略的な解説全然しない(できない?)し。
少なくとも、プレーの巧拙だけを論ずる(「今のは上手かったですね~」的な)のは解説とは言わない。
思惑(理想)と結果の間に何があったかを論ずるのが真に解説というのであって、
そーゆー意味では、元西武監督の森さんの解説はオススメ。

ま、それはそれとして。

同じマンガ・アニメという媒体で比較しても、
例えば「巨人の星」のように主人公が(努力にしろ天性にしろ)卓越した能力を持つ場合は、
どんどん個人プレイに傾倒していってしまうわけですよ。
あの「ドカベン」ですら最終的にはドカベン(と岩鬼)のホームラン頼みという、
個人プレイ万歳な展開になるわけだし。

もっとも、そういう傾向が強くなるのは、
そもそも野球というスポーツのスタイルが「投手vs打者」という図式から成り立っているから。
わかりやすく野球をやらせようとすれば個人プレイに走るのは仕方ないことで
野球マンガの作者が全部悪いわけではありません。

でも、実際に野球やってみれば、
ホームランどころかヒットの希少性っていうのを感じるわけです。
例えば(かなり高めに見積もって)チーム打率を3割とすると、
1イニング(アウト3つ取られるまで)で2本のヒットを打つことがいかに大変か。
1イニング内にランナーをホームに帰さなければどんなにヒットを打っても点にならないのが野球。
その結果として、
「ヒットを打たなくても出塁あるいは進塁させる方法」(盗塁や送りバント)
「ヒットを打たなくてもランナーを生還させる方法」(スクイズや犠牲フライ)
「ヒットを打てる確率を上げる方法」(投手を疲れさせる、配球を読む)
などの戦略があり、
守備側にはそれを阻むための戦略があるわけで。

実際の野球っていうのは、
個人が華々しく活躍するよりも、
そういうある意味地味なプレイの方が主眼なわけです
(もっとも、そういうプレイができる選手はチーム内で高い評価をされるわけですが)

そして、これはトーナメント主体で
負けたらおしまいの高校野球においてもっとも顕著であると言えます

逆に言えば、なぜ「おお振り」以外にそういう視点の野球マンガが稀少なのかの方が不思議です。
(まあ、皆無じゃないにせよ)

まあ確かに、試合運びは華々しくはないけどねw

以下、西浦対三星戦における得点シーン解説

西浦
1点目および2点目
ノーアウトから
沖/四球
阿部/送りバント(沖は2塁へ)
田島/2塁打(沖生還)
花井/パスボール(田島3塁へ進塁)
   犠牲フライ(田島生還)

3点目と4点目
ノーアウトから
栄口/四球
沖/死球
阿部/ヒット(→満塁)
田島/犠牲フライ(栄口生還、沖本塁で刺殺)
花井/バント内野安打(阿部生還。いわゆるセーフティスクイズ)

三星
1点目~3点目
2アウトから
吉/レフトエラー
織田/3塁打(吉生還。コースを読まれた)
畠/本塁打(2ラン。球種を読まれた。)

どの得点シーンも、エラーや四死球が絡んだ高校野球らしい点の取り方ですね

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